★昨年Uターン引っ越しをしました★  ※介護別居をしています。夫のところにネットが繋がりました。少しづつブログ更新できたらいいなあ・・・2017.1.23

時の重さ

去年亡くなったお義父さんの石碑を建てるにあたり
お墓の整理をすることになった




お祖父さんの代にはまだ土葬でしたので
お義父さんがはじめての火葬
お骨を納める場所が必要になりました


ひろい墓地のあちこちに散らばっている墓標9基(お墓の数え方これでいい?)の精抜きをしてもらってきました
26日土曜日のこと




わたしの、ちいさなちいさな赤ちゃん
産まれてふつかで逝った3人目の女の赤ちゃん

いちばんべっぴんさんだったと言われている赤ちゃん

精抜きをしてもらうと決まったとき
これは、亡くしたあの日以来の再会ができるかもしれないと思いました


墓を掘ってみたかったのです



1480gの両手のひらですくえるほどにちいさな亡骸

主治医から検体のはなしをきいたとき
せっかく生まれたこの子がお役にたてるのは今しかないと思い
検体をすることにしました

帰ってきた赤ちゃんは
ていねいに縫合され
ちいさな頭部には白くてふわふわの綿帽子がかむせてありました

妊娠中、お腹の形がつきでているから男子ではないか?といわれ
わたしも三人目は男の子がいいなと思っていたので
帰宅用に青色のベビー服を用意していましたが
産まれたのは女の子でした

白い綿帽子、青色のベビー服、1480gのちいさな赤ちゃん・・・
指先の細くきれいなべっぴんさん

写真のない赤ちゃんのわたしのイメージです



実家の近所の八百屋からもらってきたちいさなミカンの木箱に
お義父さんが障子紙を張り、そこに寝かせ

夫がそう深くもない穴をほり、埋葬しました




数か月もすると、盛りあがっていた土はごっそりと落ちしずみ
赤ちゃんはほんとうに土に埋もれてしまいました

そして、帰るたびにお墓参り・・・繰りかえすこと24年たらず
墓標だけが朽ちていきました


その場所に墓を建てる・・・
固く盛り土され大量の土砂、コンクリートで埋まってしまう


会うのなら今しかないと思ったのです




おっさまにお経をあげてもらって精抜きがすむと
シャベルと手鍬をもってでかけました


ブロック半分ほどの石や手づかみできる石、小石をどけると
シャベルなどいらない土の硬さ

シャベルなどを使ったら遺骨に突き刺さるのではないかとの不安から
手鍬で掘ることにしました


しゃがみこんでひざをつき
掘っては土をかきあげ、かきあげては掘る
土をまさぐり、なにかないかと目を凝らす・・・





4~50㎝四方、深さ50㎝ほど
でてくるのは小石と砂利、砂

遺骨を傷つけるのはこわいから手鍬もやめて

黙々と ほった



掌で爪のあいだに土が詰まるほどにまさぐりつづける・・・
かき混ぜ、掻きあげてみる。。

でも、なにもない



背骨か骨盤・大腿骨のかけら
青い古裂ひとかけ、木箱の木くず・釘一本でてこない・・・

土に、土に還ってしまったのだ



土に還る・・・不思議な感覚だった




発掘調査のように砂をふるいにかけたなら
もしかすると砂粒のような骨があったのだろうか
わからないけれど

24年ぶりの涙の再会シーンとなるやもしれないと
単純にかんがえていたわたしは

ようすを見にきた夫に「どうや?」
と声をかけられ

なんにもない、なにもでてこんの!そう声をあげて
何もでなかったことに愕然とし、鼻をすすった



よくよく考えれば、それもそうなのだ
1480gの赤ちゃんの骨はそれほどに薄くもろいのだ

いくら考古学で発掘される幼児の人骨があるとはいえ
それはほんとに保存状態のよい奇跡のような発掘だったのだ
いつでも、どこでも、いっぱんにおきることではなかったのだ



まだ土葬が盛んだったころ
わたしの父親は墓堀り当番にあたり
掘りかえすと、頭蓋骨がでてくることがあるといっていたものだ

わたしの子どももまたでてくるのではないか、そう思いこんでいたのだけれど


でもそれはちがった
わたしの脳裡のなかの拓生(ひろみ・三女の名前)は
集中治療室のケースのなか
モミジよりももっとちいさな手を、抱きあげてほしいとおよがせている会いたがっている

だからきっとなにかでてくると、思っていたのは

それはセンチメンタルな幻想だった、の.....




いまは、お義父さんのとなりにいられるようなお墓を建設中

ちいさなお骨がみつかったなら
ペット用にかわいい骨壺がネット販売されてるから
それを買いもとめお骨をいれて、おじいちゃんの隣におさめるつもりだったけれど
それはかなわないことになった



お地蔵さんは用意する予定です
かわいいお地蔵さんにするからね
お母さんが行くまではおじいちゃんに遊んでもらってね





おっさまがお経をあげるとき
山にウグイスの声がこだました

おっさまは頭に強い日差しを感じて日傘をさした(おっさまは女性です)

汗ばむような午後だった





掘りあげた土砂の中から
小石を5個ひろってきました


5月26日 土曜日の夕暮れのことを

憶えていたい.....













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by mado_nf | 2012-05-28 12:52